今年は第10回という記念のアジア・オセアニア大会を日本で開催致しました。中国、ネパール、シンガポール、韓国、ニューカレドニア、タイ等々から、今年も多くの参加がありました。またイスラエルからも参加がありました。 今年の大会では次の事を感じました。 先ず、個人戦基本動作で優勝した宮津聡君(小学4年生 兵庫県)に限らず、模範演武で皆さんにご紹介した小学生のお子さんの立派な基本動作ですね。今回はケガのために出場できませんでしたが、大会当日会場にも来ていた吉村美穂君(千葉県)が2006年に細川健一君(東京都)を破って、基本動作世界チャンピオンになった時は7歳。その時は正直、私も驚きました。優勝決定戦では、1カ国から1名、総勢10名の審判団でした。何の先入観もなく、30秒の戦いの後、判定。そして7歳の美穂君が優勝したわけです。私はその時、やはり海外の審判ではダメかなという思いが湧きましたが、その後の美穂君は成長と共にあらゆる大会で諸先輩を破り、全国少年少女大会優勝、全日本大会二位、世界大会優勝という好成績を挙げております。やはりあの時の外国人審判の目は正しかったと改めて思います。今回の大会前日講習会でも、初めて参加したイスラエルの基本動作審判は100点満点でした。 素晴らしい基本動作とは全てのスポーツにも通じ、体幹・正中線がしっかり見えます。小さなお子さんが勝ち残っていくには、彼らの素直さと同時に、指導者のしっかりとした体幹・正中線の指導が素晴らしいということです。弟子の活躍は指導者にとって、これほど嬉しいことはありません。自分の指導を皆が評価しているということですから。指導者は弟子を持ってこそ、自分のキャパシティーも大きく広がり、人間的に更に成長するのでしょうね。教えることよりも多く教えられる事に気づきます。指導者という立場に立ったらどんどん弟子を作って、一緒に泣いたり笑ったりしながら充実したスポチャン世界を皆と共に歩んで貰いたいと思います。