先般の世界大会の打突部門のグランドチャンピオン戦では、使用できる得物の長さを160cm以下までと伸ばしました。160cmというのは、1mの長剣、60cmの小太刀、即ち二刀流と杖までが入ってくるわけですね。更に楯を40cmとすれば、長剣と組み合わせると140cmと言うことになり、楯長剣としてグランドチャンピオン戦も出場できるわけです。但し楯はデフェンスオンリーの用具であり攻撃できません。
ここで、楯長剣の試合を実施する条件としては2つあります。
1つは出場選手が楯長剣の段の保有者でなければなりません。そして今一つは審判、検査役の4名の確保が必要であることです。只それだけです。従って来年の春先ぐらいまでに、楯長剣の段の取得、並びに審判・検査役双方の養成をするべく本部講習会を実施いたします。
先般、鳥取県で行われた本部講習会は、棒・杖・楯長剣・短刀等の部外競技を中心に実施し、多くの有段者と審判が合格しました。楯長剣は競技者には特別な得物ではなく、長剣フリーにかばい手の代わりに楯を持った位の感覚、又は幅の広い二刀流の感覚です。従いまして、選手の大分は使い勝手が良く、全員が合格でした。審判も長剣フリー、二刀流と大差はなく、打突の理合いが解り、殆どが80点以上でした。
本年はもう一度、12月18日に横浜で本部講習会を実施します。
来期は地方も巡回しますが、出来るだけ早めに本部講習会を受講し、段の取得をしてください。これは義務ではありませんが、それぞれの地域で楯長剣の指導、又は大会で採用できるよう段、審判のの取得をおすすめします。
また、棒や杖も本格的に指導を初めています。そちらも興味のある方は受講して下さい。
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