スポーツチャンバラ 田邊哲人会長のインタビュー
インタビュー記事No.10
「 2006年10大ニュース 」

田邊哲人会長

年が明け、新年になりました。今年もどうぞ宜しく御願いいたします。
さて、2006年はスポチャンにとって大変喜ばしい大きなニュースが続き、大きく前進した年となりました。昨年を振り返って10大ニュースをお聞きいたしましょう。


  今年も、どうぞ宜しく御願いいたします。

そうですね、やはり最大のニュースは日本スポーツチャンバラ協会が公益法人になったことでしょうね。公益法人とは、積極的に不特定多数の者の利益を実現することを目的として事業を行う団体であると言う事です。多くの人々に等しく利益を与えるという点で大きな意味があり、スポチャンはそういうスポーツであると認められたということですね。任意団体とは大きく異なります。これからのスポチャンの大きなステップの足がかりとなり、国からのバックアップのもと「もっと大きく羽ばたけ」と言うことでしょう。

  昨年の10月10日に認可が下りたと言うことは、あらゆる意味でドラマチックでした。
現在約2万5千以上ある公益法人は平成10年がピークでそれ以降減少しているそうです。それは国がこれ以上の新たな公益法人設立には消極的であると言うのが理由のひとつであると考えられます。また公益法人制度改革が進む中、平成20年度に新制度施行という、まさに土壇場と言える時期にスポチャンの公益法人化が認可されました。 私はこの事を考えると、ご尽力、ご協力頂いた方々に感謝すると共に、ますますやる気満々となりました。
関連記事

  第2位は、由比町で開催される全国少年少女大会が、国の推進事業の「100の甲子園」に選ばれたことでしょうね。これも地域からの要望と、国が求める事業でなくてはならないと言う高いハードルがあり、なかなか容易な事では認められません。何しろ国から10年間、補助金が出るわけですから。由比町の皆様も誘致委員会を立ち上げて積極的に活動して下さった事は、大変有難く感謝しています。
関連記事




本当におめでとうございました。
どちらも国からの認定という、大変意義ある重要な出来事でした。
3番目は如何ですか?


  世界チャンピオンが13年ぶりに海外に出たということです。
これはやはり、なるべくしてなったという感が強いです。
  現在の日本は、若干行き場を見失っていています。スポーツもことごとく同様です。日本は今後、精神力を高め、きちんと真面目に足元を固めて努力しないとアジアからさえも置いていかれていますね。それには世界と比較してどこが劣っているのか、教育も文化も政治も我々人間も。そして同様にその意識も変えなければならないでしょう。子が独り立ちし歩けるようにするのが親であるのに、親も甘え、子も甘える"甘え"の構造に大きな要因があると思います。
関連記事




これから日本人が一番学ばなければならないのは何でしょう?


  日本の義務教育で一番欠けているところは、法治国家と言いながら、人間が最低限度必要な法律、その他の様々な防止条例すらも教えない。その施策の意図するところがよく解りませんが、例えば昨今、"いじめ、いじめ"という言葉を安易に使いますが、これは何を意味するか根拠法が良く解りません。多分、脅迫、あるいは強要、脅迫、暴行、恐喝、器物損壊、窃盗、詐欺、横領、強盗、名誉毀損等でしょう。日本には立派な法律があるのですから、ひとつひとつの事案がきちんと犯罪である事と言う事を教えなければならないのです。彼らは自分たちが犯罪者だと思ってはいないのでしょう。触法少年と言うが(14歳未満は刑罰の対象にはならないこと(14歳未満の者は刑事未成年))、いかなる年少であろうとも、人を殺せば殺人である事は当然であると思いますが。

  またもう一つ学ぶ必要があるものは、税制国家である意味です。この日本の”経営”の成り立ちは、税金でまかなわれているのはご存じだとだと思いますが、どこかしら税金を払うと損だという風潮があります。しかし、税金の”仕組み”や”使われ方”をきちっと学べば、国家のあり方や社会の仕組みを理解でき、国民としての義務、自覚が自ずと生まれてくるでしょう。”納税が国民の義務”とならば、当然として義務教育の中でこれを知らしめる責務があるでしょう。
  私はやがて”世界税”というものができると思いますよ。

  これら2つの事は、小学1年になるときから教えなければいけないと思います。もう中学生になってからでは遅いのです。




昨年の世界大会では、海外の選手の競技に対する真摯な姿勢とスポチャンへの敬意をあらためて感じ、新鮮で刺激的でした。
今年11月の世界大会ではきっと日本選手がチャンピオンに返り咲くと期待しています!!
第4番目は如何ですか?


  世界大会で、打突団体戦で、日本チームが2年連続チャンピオンになったことですね。 この細川健一、田邊賢一、多田悟の3名のチームは、今のところ世界最強です。これは世界に誇れることですね。かれらは精神力・気力・体力が一致していてバランスが良いです。また100戦錬磨で勝負どころ、勝つポイントを良く理解しています。




頼もしいですね。今年も是非、期待します。
5番目は如何ですか?


  5番目は、神奈川県の田村勝家君が、2500人の弟子を育てたことですね。また1年間で1021人の段級者も育てました。これは個人としては一番多い数字です。そしてこれがこれからのスポチャンに一番大切な事です。公益法人となり、国からの使命、即ちあまねく広く多くの人に知らしめ、そして初心者をひとりでも多く育て、多くの人の利益となる為に活動していく、その目的達成に向かって現在それぞれの支部で頑張っている諸先生には、今後ますますスポチャンの普及のため多くの弟子を育ててくれることを希望します。

田村君にはサムライスポーツとして武士らしく、さらに1万石の大名を目指して頑張って頂きたいですね。




凄い数字ですね。スポチャンがますます広がりそうです。
6番目は如何ですか?


  6番目は理事の横山久道君が「文部科学大臣」を授与されました。
これは生涯スポーツであるスポーツチャンバラを推進し発展に貢献したという功労を讃えての受賞となり、大変喜ばしく思います。益々のご活躍を期待すると共に、皆様にもこれに続いて頂けるよう頑張って貰いたいですね。
関連記事




田邊先生に続いての受賞ですね。おめでとうございます。
7番目としては?


  7番目はイタリアで第3回ヨーロッパ選手権がイタリアスポーツチャンバラ協会の会長GIOVANNI DESIDERIO先生のご尽力で盛大に開催されたことです。ヨーロッパ各国から約300名の選手がイタリアのサレルノの集結しました。そして、世界大会でも優勝したフランスのAlain Girot選手が、このヨーロッパ大会でもチャンピオンになりました。この時から、強い!と感じていました。
関連記事




このヨーロッパ大会の直後、日本もうかうか出来ないと先生がおっしゃっていましたが、世界大会は正にその通りになってしまいました。今年は4月1日にウクライナで開催予定なので、未だ見ぬ素晴らしい選手達との出会いがあるかもしれませんね。日本人としては少し脅威も感じます。
8番目は?


  8番目は、「第19回 全国スポーツレクレーション祭 スポレクとっとり2006」が鳥取県琴浦町にて開催されたことです。鳥取県の水田靖子氏、石原氏、津島氏、初田勲氏(県議会議長)、伊藤氏(県議会議員)、中田氏(米子市会議員)の諸先生のご努力により、盛大且つ大成功でした。
関連記事




今年は9月23日に青森で開催されますね。楽しみです。
9番目は何ですか?


  9番目は、兵庫県スポーツチャンバラ協会の上村敏夫君のご尽力で、兵庫県で開催された「のじぎく兵庫国体」にスポチャンがデモスポ競技として参加したことですね。
他にも多くの関係者のご協力により国体に参加できるということは、大変喜ばしいことと思います。他の県協会も是非これに続いて国体へ参加等、地域での活発な活動・活躍を期待しています。




そして最後の10番目は何ですか?


  10番目は私事で恐縮ですが、警察庁長官賞を賜ったことです。
これは30年間における警備員の教育指導者の講師としての功績が認められての受賞となりました。このような栄誉を賜ったことに感謝すると共に、支えて下さった皆様にもあらためて心より感謝申し上げます。
関連記事

以上が2006年の10大ニュースですね。



本当に素晴らしい賞をおめでとうございました。
2006年はいろいろな意味でおおきな飛躍の年でした。
2007年も多くの行事や大会があると思いますので、皆様のご活躍を楽しみにしています!!

次回のインタビューもお楽しみに!

前号へ 次号へ

また、会長にお聞きしたい事があれば[ メールマガジン、お問合わせページ ]からお送り下さい!

ブラウザーを閉じる