先般、第1回田邊哲人杯争奪戦大会が田邊杯に振替え、香川県高松市で行いました。
関東近辺での全国大会が主だったのですが、他府県にも振り分けて行こうというのが目的でした。
大会を通して思うことがありました。
「合戦」は、乱戦と言われるほど狭いコート内に選手が入り乱れて、大変に審判が難しい状態です。これからは少しずつ競技として洗練する必要があるでしょう。
客観的に見ていて第三者が「相打ち」と見える場合でも、選手は夢中ですので感覚が鈍くなるようですね。本来は勝ち残った者のみがコート内に残るはずですが、当事者も判断に迷ったままコート内に立ち尽くし、結果的にこれが勝ち残りという状態になる。審判もギャラリーも選手すら、あれよあれよという間に終わってしまう。勝ったらしい方も負けたらしい方も、呆然としたまま試合が終了していないでしょうか?
まぁ、戦国時代の「戦(いくさ)」とはこんなものであったように思います。無我夢中で痛みも感じずに戦っていた事でしょう。死にもの狂いでしたからね。
ただ今は、「合戦」はストレス解消に幼児から大人まで人気があり、その中から連帯感や団結感も生じ、また自己判定の理解の場としては、大変に意義ある競技かと考えます。今後は更に、選手・審判・ギャラリーも洗練され立派な競技になることと期待します。
クラブ対抗団体戦の基本動作は、気剣体一致という足並みの揃ったチームが勝ち残るわけですから、見た目の服装や背丈などが判定に考慮されることになれば、あまり芳しくありませんね。スポチャンは何を着ていても良いのですから。
他には、試合後に、場外において暴言を吐き、著しく礼を失した者もおりましたが、自分本位で相手や審判の人格・尊厳を傷つけていることに些かも気づかないということは、スポチャンの根本理念に反していて、大変皆に不快感を与えています。これを放置すればこのスポチャンの尊厳も失ってくるでしょう。選手諸兄は武道精神を喚起し、心して大会に出場して戴きたいと思います。
今年度からは、審判資格の基準を大幅に変更し、18歳または20歳以上という年齢の枠を外します。次回の本部主催講習会から、厳しい審判審査に合格しそれ相応の技量があると認められた者は、小学生でも中学生でも審判が可能となります。(但し、審判の受験には段級所有であることが条件です)
既に、現在実施している本部主催講習会では熱心な少年たちが多数参加して、基本動作審判、打突競技審判を経験しています。その中には成年に勝るとも劣らない眼力がある少年たちも多くいます。優れた少年たちを早く公式戦で活用すれば、このスポーツは大きく飛躍していくものと確信します。これら全ての人にチャンスを与るのが私の役目と考えています。信念を持って合格して下さい。
尚、先般「通達」にてお知らせの通り、次回の本部主催講習会(7/10 香川県高松市)から「槍・長巻・棒・杖・短刀」について「安全に関する講習会終了証」が発行されます。
「槍・長巻・棒・杖・短刀」は、正しい使術が大変重要です。特に「投げ突き」「投げ槍」は直線的に思い切り相手を突くことになり非常に危険で、事故に繋る可能性もあります。これは「予見可能性義務違反」となります。
講習会では、「槍・長巻・棒・杖・短刀」の使術を解説し、注意点を再確認致します。
「槍・長巻・棒・杖・短刀」で大会出場を希望する方は、年齢を問わず、必ず本部主催講習会へ参加して下さい。
大会や競技会にこれらの種目で出場する場合、この修了証の提示が必須となります。
※基本動作の部に出場する場合は、「安全に関する講習会終了証」は不要です。
[参考]
スポチャンnews(2016.5.28)「「槍、長巻、棒・杖、短刀」の「安全選手資格証」を発行いたします。」
スポチャンnews(2016.5.27)「本部講習会 参加資格拡充について」
第277回中部地区(長野県)本部主催講習会(2015.6.14)
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