大変に重要な大会でした。というのは、3日前の6月28日に、公益財団法人日本体育協会に加盟が正式に決定され3日目。祝賀会もまだなので記念大会とはなりませんでしたが、プログラムの表紙にも記載したとおり、「日本体育協会加盟」と銘打って実施した大会でした。 特別に気負いはありませんが、新しい一歩を踏み出したという気持ちが、私にはありました。なぜなら、日体協加盟は悲願でありました。この世に新しいスポーツを創始し、うたかたの泡と消えていくものがごまんとある中、明治時代、嘉納治五郎先生たちが設立した日本体育協会に加盟できる意味は大きい。57番目の加盟となりましたが、その内50団体ほどは、海外発祥の輸入された競技です。野球、サッカー、バトミントン、ハンドボール、テニス、etc・・・ことごとく外国製であり、和製の競技は6,7つ。その中でも創始者が明確であるものは、柔道とわがスポチャンぐらいでしょう。更に言えば、創始者が現存しているということも類を見ません。全く持って、有り難いことです。 本来ならば花火の一つでも上げたいくらいですが、それどころではありません。今からがスタートだからです。更に兜の緒を締めて、完全と立ち向かう、それこそが武士道、サムライスポーツ、即ちスポチャンであります。 私は、我が国日本は、"武の国"と思っています。即ち古代より侍の国。槍を持って刀を携え、一国一城を取り合った世。その子孫が我々であるから、私はこれを持って自称、国技と思っています。即ち、徒手空拳で城取り合戦をやった訳ではない。天皇杯、皇后杯を頂き格調高く邁進してきた国民体育大会の総本山が、このスポチャンを仲間に入れてくれたという寛大さは、全く持って感慨深い。それは「マイナースポーツからメジャースポーツ」になれよという、激励だと思っています。まだまだひよっこである我々を、「百も二百も承知で」認知して頂いたこのご恩を生涯忘れることなく、ただただ身を正し、斎戒沐浴し、一歩一歩前進していきたいと思います。
第38回全日本選手権大会を振り返ってみると、特にスポチャンクラブ対抗の団体戦。これはとても面白く、「これぞ、世界に羽ばたくスポチャン!」と強く自信を持ち、確信しました。 先ず基本動作の団体戦。3名1チームで全6名が赤白、同時に演武するのですが、競技者が2人より迫力満点です。10人審判で勝敗を決めますが、見所は、そのチームの調和、力強さ、華麗さ。決勝は阿波の禅板野スポチャンクラブ(徳島県)とDreamWay屋島スポチャンクラブ(香川県)。優劣つけるのは難しいですが、審判の旗数は瞬間で黒白をつけますから、何人も何ともし難い。ワンポイントアドバイスということを問われれば、「調和」「迫力」。これが見ている者の心を打つ。双方ともこれらは長じていたと思いますが、瞬間結果だけです。30秒の戦いとは、かくもシビアなものです。 今ひとつは合戦。320cmルールで勝ち抜き戦でしたが、これもチームワークが功を奏したのでしょう。作戦も必要でしょうし。これも又、瞬間試合です。従って今後のワンポイントアドバイスをするとしたら、瞬間反応を重要視し鍛えることです。敵は前だけでなく、右からも左からも後ろからも来るわけですから。