今大会で特に強く印象に残ったのは、基本動作で大差という程の差を見せつけた四国勢。強さが際だっていました。とにかく、スポチャン少年達の観ていて久々に鳥肌が立つような、見事な基本動作には感動しました。
その中でも抜きに出ていたのが高知県の野村五月選手(昨年の世界選手権大会、基本動作団体戦日本代表先鋒)、またポスターにもなった岩田健吾選手(小3 高知県)、そしてその姉の岩田麻佑花選手(小5 高知県)の基本動作は素晴らしく、決勝はその野村五月選手と岩田麻佑花選手の高知県同士の戦いという結果になり、グランドチャンピオンは野村五月選手となりました。因みに岩田姉弟を指導しているのがその中学3年生の野村五月選手だそうです。自らもアスリートながら、また指導者でもあり、しかもまだ中学生である、これは大変に素晴らしいと思います。
また岩田健吾選手は一回戦で姉の岩田麻佑花選手と当たり惜しくも敗れましたが、小学3年生という年齢であれだけ力強く華麗な基本動作ができるという事は大変驚くべき事で、もちろん本人の努力もありますが、その指導者に私は敬意を表します。町長をはじめ、教育委員長、教育委員会の役員の方々、私の中学時代の恩師も「子供達にこういう基本的なものを小さな時から学校でも身に付けさせなければ。」と大変感心しておられました。
他にも大阪の竹内明美先生が指導している西原彩華選手、笠原亮選手の基本動作は概ね水準以上のものでしたが、前傾姿勢が強すぎ事と、踏み込み幅が狭い為に比較競技ではその差が出ていたようです。更には香川県の川田雄太郎選手は欠点は少ないものの、迫力が今少しという感じでしたが現時点では概ね良いでしょう。(瞬間、巧いなと感じました。)
打突競技では大阪の西田朱音選手(昨年のソウルで開催された第1回アジア大会にも出場)は、小学生の女子ながらスピードのある反応を示していて目に止まりました。この子はガンバリっ子の本当のスポチャン好き少女だなぁ、と思いました。
打突競技 決勝戦では、東京の永井将史選手と神奈川県の田村勇樹選手が勝ち上がり、大人の一流選手にも劣らない早さで放す素早い横面が得意の永井選手、それで一本取られ目が醒めたか、直ぐに立て直し、3回ほどのその横面をディフェンスしながら相手の技が詰まるのを待つ事ができた返し技が得意な田村選手。見応えのある面白い決勝戦でした。
少年少女大会で活躍した彼らが、6月24日(日)の日本選手権大会で大人とぶつかってどれだけ活躍できるか、また楽しみになりました。多分今の彼らなら、大人と戦ってみたいだろうと思います。
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