スポーツチャンバラ 田邊哲人会長のインタビュー
会長インタビュー No.73
「「ワンステップ上へ」&「得物自由(異種対戦)解禁」」

田邊哲人会長
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「ワンステップ上へ」


  各指導者の方々のご尽力により、大会等で活躍する新しい選手層が育ってきています。大会の入賞選手においては、新しい得物に挑戦するなど幅を広げて頂きたいと思います。
  また大会等で入賞した選手は、ワンステップ上げた階級で活躍して頂きたい。そして後輩たちに入賞のチャンスを与えて頂きたいと思います。



「得物自由(異種対戦) 解禁」

  今年度の田邊杯、全日本選手権大会、世界選手権大会等は、エントリーした「得物」でグランドチャンピオン戦に出場となりますので、平素の稽古から異種対戦に対応して下さい。即ち、グラチャン戦では、「短刀 対 小太刀」「長剣両手 対 長槍」等、様々な組み合わせとなりますので、平素の稽古でも怪我のないように修行して下さい。
  尚、グランチャン戦に自信のない方は、出場しなくても良いという選択肢もあります。無理をしてグラチャン戦に出場することもないと思います。安全が第一ですので。

  『これは、にわかに湧いたものではなく、20年ぶりに解禁となるルールです。』

    世界チャンピオンの記録でお分かりの通り、第1回世界統一チャンピオンは、得物自由「槍」で優勝した田邊賢一(翌年と、2年連続)。その後「槍」の優勝が5年続きました。当時は、勝ち上がってきた得物で出場することになっていたので、異種対戦となっていました。

  しかし1995年第21回世界大会において、「棒 対 小太刀」で指を骨折する事故が生じ、棒を中止、更に異種による対戦も禁止しました。そして安全のため、翌年の1996年第22回大会より、グラチャン戦は100cmの長剣で統一されることとなりました。その後、安全が担保できたので、160cm以内の二刀流、楯小太刀、楯長剣を解禁しています。

  今年度は20年前に戻し「エントリーした「得物」でグランドチャンピオン戦に出場」となります。選手自身も安全に錬達し、又それらの試合に対応できる審判目利きも養成されつつあります。

  安全が担保できたと認識し解禁する訳ですが、アクシデントがあればその種目が中止となる場合もありますので、くれぐれも安全に留意するよう皆様方が個々で気をつけて貰いたいと念願致します。

第40回世界選手権大会 棒の部
第40回世界選手権大会 棒の部

第40回世界選手権大会 楯小太刀の部
第40回世界選手権大会 楯小太刀の部

第40回世界選手権大会 長剣両手の部
第40回世界選手権大会 長剣両手の部



次回の「インタビュー」もお楽しみに!!
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