スポーツチャンバラ 田邊哲人会長のインタビュー
会長インタビュー No.57
「種目別 1級基本動作審判員について 」

田邊哲人会長

種目別 1級基本動作審判員についてお伺いします。


  九州地区、東北地区、そして6月23日には四国地区の講習会が終了しました。この講習会は多種目の基本動作の審判についての講習を行いました。

  今まで基本動作では小太刀のみの練習をしている人もいるかもしれませんが、スポチャンの“あゆみ”にもあるように、基本動作とは小太刀に限定しているわけではなく、全ての打突競技にあるものです。例えば長剣両手では導入の段階において、準備運動を兼ねて長剣両手の基本動作を行い、棒の打突競技を行う場合には棒の基本動作というように、各得物の使い方を会得した者が初めて安全かつ、楽しく練習が可能です。基本動作とは、スポチャンにおいて、安全・公平・自由を担保できるよう導入の段階の必須の教育です。従って、それらを怠りいきなり打突競技をさせることは、安全管理義務違反です。たとえエアーソフト剣と言えども、やはり安全教育あっての“安全”です。

  先般の静岡県で行われた田邊杯争奪戦の基本動作の部においては、既に二刀対小太刀、或いは団体戦においては長剣両手3名が出場しました。平素、大会に於いて、それらの判定に慣れていない審判員には多少の戸惑いもあったかもしれません。

  基本動作の試合としては、棒と二刀、或いは小太刀と長剣両手など対戦にバラエティーがあり、見ていてとても楽しいものです。選手が各種目の基本動作を選択して出場するのに、審判員がそれを裁定する力量がなければ試合は成立しません。従って、その審判の確認と資格認定のために、九州・東北・四国を回りました。四国に於いては80名以上が参画し、近県からも熱心に学んでいました。目合わせの実技試験の成績は概ね良好で、皆、非常に熱心に受講し、成果がありました。平素から一番難しい小太刀護身道を大方がマスターしているため、他種目の基本動作は裁定し易いようです。得物が長いか短いか、両手持ちか片手持ちか、足が右前か左前かの違いくらいで、それより「気・剣・体の一致」が正しく裁定できれば、結果は同じです。

  今後、大会に於いて基本動作の部では、選手は小太刀のみならず、長剣フリー、棒、長剣両手等、段級があれば、その得物で基本動作に出場できます。但し予選では、決めた得物の段・級いずれか1つの部でのみ出場でき、グランドチャンピオン戦では、相手次第で自由に得物を変更しても構いません。(但し、段級を保有している種目のみ)

  また審判については、以下の通りの資格があります。

  1. 小太刀 1級基本動作審判員(従来の1級基本動作審判)
             ※この資格は、次の種目について審判が可能です。
               ‐太刀   基本動作
               長剣フリー 基本動作
               楯小太刀  基本動作
               そ歡昂   基本動作

  2. 長剣両手 1級基本動作審判員
  3. 二 刀   1級基本動作審判員
  4. 棒・杖   1級基本動作審判員
             ※この3つは、その種目限定で審判が可能です。
 

以上、4つの資格は“打”の種目ですが、“突”の種目(長槍、短槍、短刀)の基本動作は、4つの動作となり、号令も異なります。更に、ナギナタ・長巻は“打”の部に入りますが、現在は実施しておりません。これらに関しても徐々に実施を目指し、各1級基本動作審判資格も必要になるかもしれません。
  将来的には、大会審判員を本部が指名することになるでしょう。(「指定審判員制度」の導入)

  現在、各地で実施している本部講習会では、主に2,長剣両手、3,二刀、4,棒・杖の1級基本動作審判について講習、審査しております。
次回の本部講習会は、7月28日に東京都で実施いたします。学び足りない方や資格を希望する方はご参加下さい。

  スポチャンは、国体のデモンストレーション競技から公開競技、正式競技、そしてオリンピック競技へと大きな夢を持って皆さんと共に邁進しましょう。

第38回世界大会 基本動作審判団
第38回世界大会 基本動作審判団

次回の「インタビュー」もお楽しみに!!
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