スポーツチャンバラ 田邊哲人会長のインタビュー
会長インタビュー No.53
「称号(錬士・教士・範士)について」

田邊哲人会長
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2012 秋 範士の審査会

本部発行の免許状に記載される指導者の称号「錬士」「教士」「範士」ですが、書かれている種目と書かれていない種目があります。
それについてお伺い致します。


  斯道の称号には「錬士」・「教士」・「範士」という3つがあります。
練達の士「錬士」・教えるに足る士「教士」・範たるを持って「範士」といいます。この称号というものは、サー(英語: Sir)と言うような称号と同様であり、段位と一緒に併記されるものです。

  称号は、それぞれ相応しい段位というものがあり、概ね錬士は六段(錬士六段といいます)、教士は七段(教士七段)、範士は八段(範士八段)というのが相応と言えましょう。例えば錬士の場合、原則は六段ですが、許容範囲として五段、六段、七段までを冠省しても違和感がありません。同様に、教士は六段から八段まで、範士は八段から十段までが相応でしょう。
このように称号と段位とは釣り合いがあるもので、「小太刀 範士八段」の人が、長剣が初段なら、「長剣 範士初段」とは言えません。不釣り合いなのです。他の称号も同様に、錬士初段、教士二段・三段では不釣り合いなので、これを称することはできません。

  特に免状の場合、指導者名の前に記載される称号は、1度称号を与えられると、相応の段位を取得すれば複数の種目で記載されます。しかし不相応な段位の種目については、称号は記載されません。小太刀範士八段の人が長剣フリー四段であれば、長剣フリーの免状には「長剣フリー四段」とのみ記載されます。あくまでも、称号に相応の段位が必要です。

  スポチャンは種目が多いですが、1度称号を与えられると、相応の段位を取得すれば、複数の種目で冠省することができますので、他の種目もおろそかにせず、精進して頂きたいと思います。

  称号は品格・格式・言動・立ち振る舞い等、総合的なものであり、修練の積み重ねの証しであって、段位より何より、上に位置される名誉あるものです。
現在、範士は30名程です。指導者たる者は、是非、称号の取得を目指して頂きたいと思います。

称号の基準
(称号審査は本部審査のみとなります。)

  • 錬士: 協会の発展に貢献のあるもので、25歳以上。五・六・七段所持
  • 教士: 錬士保持2年以上。さらに協会の発展に貢献のあるもの。35歳以上。六・七・八段所持
  • 範士: 教士保持8年以上。さらに協会の発展に貢献のあるもの。60歳以上。八・九・十段所持
* 称号の本部審査受験の希望者は本部へ申請して下さい。( FAX:045-664-7252 )

2012年 秋 称号審査会 川上豊(山口県)範士8段、木村俊(香川県)範士8段合格
2012年 秋 称号審査会 川上豊(山口県)範士8段合格、木村俊(香川県)範士8段合格

次回の「インタビュー」もお楽しみに!!
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